一体どれなんだ・・・。
生殺与奪 せいさつよだつ
生殺与奪 せいさいよだつ
殺生与奪 さっせいよだつ
殺生与奪 せっしょうよだつ
先ず、漢字の意味の順番から考えてみた。
生きる→ポジティブ 〇
殺す→ネガティブ ✖
与える→ポジティブ 〇
奪う→ネガティブ ✖
生殺与奪 〇✖〇✖
生殺与奪 〇✖〇✖
殺生与奪 ✖〇〇✖
殺生与奪 ✖〇〇✖
こう考えると生殺与奪の方が順番が合ってるように感じる。
次に「せ」と「さ」で言葉が始まるマークシート的な正解確率上で考えると、
「せ」いさつよだつ
「せ」いさいよだつ
「さ」っせいよだつ
「せ」っしょうよだつ
3:1で「せ」の方が多いので「せ」の勝ち。(勝ち?)
またgoogle先生の検索件数の比較は
生殺与奪 165,000件
殺生与奪 10,900件
さらに、ネットで素直に調べてみる。
殺生与奪はウィキペディアにはなかった。「ウィキペディアwwwwww(笑)」と思う方もいらっしゃると思うが、ウィキペディアに無かったと書いているだけです。
あるのは「生殺与奪 せいさつよだつ」。殺す方が先に来るタイプはネットでは圧倒的に少ない。仏教用語の「殺生 せっしょう」が有名で、そうなってしまったのではないかと学者でもないが思った。そんな殺生な。
そして、出典があるみたいです。『荀子:じゅんし』の『王制:おうせい』です。しかし、詳しく調べてみると、その王制篇の中で出てくる原文は「貴賤・殺生・與奪」、翻訳は「貴賎の差、生殺の刑、与奪の処分」だそうです。
この時点で、
生殺与奪 せいさつよだつ
生殺与奪 せいさいよだつ
に絞りました。。よく使われる順番が確定しました。あとは読み方です。
「ネット」に多数書いてあるのは、「紙の辞書には『せいさつよだつ』」としか書いてない、という結果が多かったです。
ここまで調べて、漢字の読み方は多様化してきており、昔より厳しくなくなったという結論に至りました。
ただ、一番無難なのは「生殺与奪 せいさつよだつ」で、こう言っておけばツッコミを入れられる確率は下がると思います。
おしまい。