姉さん、知見です。(姉さん、事件です風に)
Apple Smart Keyboard 9.7インチiPad Pro用 キーボード (MM2L2AM)が壊れた。1年くらい使用したと思う。1週間くらいかけて少しずつ壊れて行き、最後は全くの無反応になった。
具体的な症状は、ときどきキーボートの入力を受け付けなくなる。次に、充電してないのに、充電コードを差し込み、取り外しの画面を繰り返す。それが酷くなって行き、最後は反応なし。
接点の接触不良かと思い、乾いた綿棒で掃除してみたが変わらず無反応で完全に故障していると思った。
インターネットで調べてみると、かなり不良が多いらしい。ネット上にいくらでも出てくる。
アップルサポートに電話して、即交換してもらったなんて話もあった。
じゃあ話は早いということで購入先のケーズデンキに行ったら、この紙を渡された。
なるほどね。ネット上の記事は、みんなアップルに電話してたもんね。
アップルのフリーダイヤルに電話し、1時間ほどやり取りして使用環境やアップルIDを伝え、一番近い修理受付専門店の予約を取ってもらった。
BIC ビックカメラApple製品修理カウンターというところだった。
故障内容を説明し、キーボードを見せたりiPadのクラッシュ情報などを確認したあと店員さんが、
「お客様、こちらの店舗には9.7インチiPad ProとSmart Keyboard 9.7インチiPad Pro用 キーボードの実機の検証機がございませんので、何が原因で、また、本体とキーボードのどちらが故障しているかわかりません。せっかくお越しいただいたのですが、実機が届いた上で検証になりますが、よろしいでしょうか?」
と言うので私は、
「あー、アップル・サポートラインの担当者さんには、二度手間になるから、この故障受付の詳細は前もって店舗の方に伝えて下さいと言って了承を得ているのですが、もう一回来ないと始まらないですもんね。」
「そうですね。で、その際なんですが検証用の実機がこちらにございませんので、実費をお支払い頂いて、その上で検証となります。」
「え?実費って実売価格の17,000円くらいですか?」
「そうです。」
「あっ、じゃあ製品の故障が証明された場合には、お金は返金になるんですよね?」
「いいえ。お買い上げになります。」
ここで、ちょっとなに言ってるか分からなくなってしまったので、ケーズデンキからもらったアップル・サポートラインの紙の裏に、店員さんが言ったことを走り書きし始めた。
店員さんが走り書きしている様子を凝視していたが、構わず一言一句、言ったことをまとめて、何がおかしいのかを冷静に考えてみた。
私は昨日、「怒らないこと。」というエントリーを書いている。
だから、決して怒らず、可能な限り笑顔で(引きつっていたかも知れないが)、
「だとすれば、修理依頼をしないで、最初から自分で購入するのと一緒じゃないですか?一年ちょっと使って16,000円もするキーボードがタダのフタになるってオカシクないですか?(笑)」
店員さんは「少々お待ち下さい。」と言って裏に行ってしまった。
裏に行ってる間もメモを取ったことを見返して、私がおかしいことを言ってないかを確認していた。
戻ってきた店員さんに間髪入れず、
「アップルでこのスマートキーボードについて、3年間の保証延長プログラムのアナウンスがあるのですが、それは非公式なのですか?ここ店内Wi-Fi飛んでますよね?その持ってるipadで少し検索してみて下さい。いっぱい出てきますから。お店の人だって知らないこともあると思うので、店員さんが知らなくても仕方のないことなので、検索してみて下さい。」
オレは怒らないと決めているから、全く怒りを出さなかったが、少し早口でしゃべっていたと思う。
「調べます。」
と言うので、店内で店員さんと一緒に自分のiphoneで自分の調べたページを見せたりして、
「ほら、いっぱい出てくるでしょ?」
「ちょっと公式に問い合わせます。」
10分くらい待って店員さんが戻ってきた。
「通常、我々が言われている公式延長保証プログラムは、アップルホームページのここ(ipadで見せられた)を言っているのですが、ここには載ってなかったです。しかし、社内通達で保証しています。」
と言ってプリンタで無償プログラムの社内通達らしきものを印刷してきた。
「ああ、自動車のリコールを正式には発表しないで、来た人から無償で直しちゃうやつと一緒ですね。」
「そんな感じです。」
そんな感じかよwと心の中でツッコミを入れて勉強会に向かった。
ちょうどその勉強会では、私と同じ物を2人持っていたので、試させてもらったら、2台とも動作した。
やっぱりオレのが壊れてるだけじゃん!と確信した。2人とも知り合いだったので「これ、ぶっ壊れるよ。」と言ったら一人が「やっぱり?知ってる。」と言った。
次の日に届いたと電話があり、店舗に行って動作確認後、作業完了報告書に署名した。
昨日の店員さんは非番だったらしく、別の店員さんが応対してくれたので、なぜiPad Proやキーボードを置いていないのか詳しく事情を聞いたところ、機種を配置する権限はアップル側にあると言い、Proを使用している人が少なく、置かなくて良いと判断されているから、この店舗には置いていないとのことだった。なので、この修理のあとアップルからメールが届くから、この店舗に置いてもらえるよう要望を出してもらえると、ここにもproを置いてくれるかも知れないと言っていた。
作業完了報告書には「保証内容:適用保証 交換プログラム¥13,932△¥13,932円=¥0‐」と書いてあり安心した。
遠回りしたと思うが結果として無償プログラム交換になったので良かったです。このキーボード(MM2L2AM)の初期型には、間違いなく3年延長無償プログラムが存在するので、自信を持って交換して下さい。
ちなみに、私が交換してもらったキーボードの特徴を写真に注記を添えて書きます。
上の旧型は2ヶ所にポコッとした膨らみがあります。
一方、交換後の新型は接点付近がフラットになっています。故障の多い構造となっていたため、仕様変更があったのでしょう。
調子が悪くなってきたら、これも目安にしてみて下さいませ。
おしまい。